ベーシックハウス
2021年06月22日
こんにちは、徳田英和設計事務所の徳田です。
今回は引き続き、15年前にN設計室・永田昌民さんと共同設計した「仙台の家」のプランをご紹介したいと思います。
配置図・1階平面図
2階平面図
断面図
「建主であるTさんの敷地は(中略)小さな古い家が建ち並ぶ狭い路地の突き当たりに位置していた。第一印象としては結構むつかしいかなとの思い。突き当たりに面した南側の敷地の一角は貸駐車場として使われており主たる居室を1階に計画するのはふさわしくないとの判断であったが、幸いなことに東側は隣家の植栽が施された庭に面しているので、寝室と仕事室を東側に配置し、生活の核となる居間と食堂、そしてTさんの趣味であるオーディオコーナーを2階に配置することにした。2階からは東側の隣家の庭を介して緑豊かな大きな公園の四季の光景が楽しめそうなので南側に広い木製ベランダを設けいている。」永田昌民 雑誌「住宅建築」2010年8月号より抜粋
階段を上って2階の居間食堂へ。
2階リビングの家は階段を上るときのワクワク感が大切であることを永田さんから教えてもらいました。
地面に近く安心して寝られる、1階の寝室。
永田さんと4年間で8件の住宅を共同設計させていただきましたが、この「仙台の家」は私にとってその後の住宅設計を考えるときの原点となるベーシックハウスとなりました。
「仙台の家」
設計:永田昌民+徳田英和
竣工:2006年12月
写真:岩為
雑誌「住宅建築」2010年8月号に掲載されています。