「守谷の家」のような住まいにしたい。
家具づくりが趣味のOさん。木の家でありながらすっきりとしたデザインのわたしたちの家づくりをとても気に入っていただき、ほどなくして具体的なお話がスタートしました。
Oさんからの要望で印象的だったのは、弊社施工である「守谷の家」の南北の抜けが気持ちよかったのでそれを同様に採用して欲しいということ。敷地を拝見して再現できることを確信した後、視線の抜けを考慮しながら開口部の位置・植栽を決めていきました。そうしてできあがったのが、Oさんのプラン。デッキの中央を切り欠いて植栽を植えたり、開口部に寄り添うように木々を配置したりと、家のなかにいても緑を感じられるような工夫がいっぱいの住まいです。
自信に満ち溢れた提案がうれしかった。
「『この敷地だと、このプランしかありません!』と提案してくれたのがよかった」というOさんの通り、熟考に熟考を重ねた上で提案させていただいた設計はほとんど変更や修正はありませんでした。「お気に入りの場所は、薪ストーブのある土間と北の借景を眺められるダイニング」というOさんの言葉は、わたしたちが意図した設計をそのまま言い表しています。
無垢の木の家はどうしても床がすいたり、建具が動きづらくなったりします。温水式の床暖房を入れたOさんの家は特にそうした傾向がありました。定期メンテナンスに訪れた際そのことを確認すると、「たしかに気になるところはあるが、自然と住まい研究所のみなさんと職人さんたちの誠実な働きぶりを知っている自分にとっては、満足度120%の家」とのお言葉が。この言葉を受け、これからもしっかりと家守りする決意を胸に刻むこととなりました。