
春の訪れを告げる風を東風(こち)、新緑の頃そよそよと吹いてくる風を「薫風」と呼び、雨には、春雨(はるさめ)、時雨(しぐれ)と名前をつけ、四季折々の変化を愉しんできたわたしたち日本人。そんな季節の移ろいを愉しむ一方で、高温多湿な気候を少しでも心地よく過ごすために、日本の住まいは、風通しのよい「夏を旨」としたしつらえがなされてきました。
しかしながら、「冬」も心地よく過ごしたいという要求を満たすため、住まいの高断熱・高気密化が進み、シックハウス症候群といった別の問題が起こったりもしてきました。
この通気性と気密性という相反する性能を持った住まいはできないものか、そんな思いから、私たち自然と住まい研究所の家づくりははじまりました。太陽の暖かさと自然の風の気持ちよさを持ち、化石燃料を極力使わず、地球にやわらかく(ローインパクト)暮らす・・・。自然と寄り添って暮らしてきたわたしたち日本人の知恵と工夫を、そこかしこにちりばめて…。そんな住まいをわたしたちはつくっていきたいと思っています。



